園芸をやめるとき [日々思うこと]

しばらくぶりでした。
ブログはすっかりご無沙汰でしたが、元気に暮らしています。
私も花も。

この数年、ブログに向かうときはいつもバラやほかの花にいつも精一杯向き合って書いていました。ブログやSNSを通じての交流も増えて、とても楽しかった記憶があります。
ここへのアクセスが絶えたのは、花への気持ちが絶えたから、ではありませんでした。今日はそのへんのお話を(自分で整理のために)書くつもりです。

きっかけは、2年前の父の死でした。
段々と悪くなる病状に心痛を感じながら、ここに住まい、ときに花に癒され慰められてきました。土をいじったり薬をまいたり葉の様子を観察したり、植物に触れることで嫌なことも忘れてきました。
父が亡くなった後、私のバラたちが次々に咲いてくれて、落ち込んでるヒマを与えてくれなかったのを思い出します。

バラたちへの愛情は増すばかり。ですが、花を手放さなければならなかったら、皆さんはどうしますか。
単純な話です。父が亡くなり母が残されました。
母は小さな体で精一杯、私の比でないほど父の介護をしてきました。
私は夜間のほんの少しの時間と休日に限り父の世話をしただけ、母の気丈さと驚くほどのたくさんの奉仕とは比べ物になりません。
長年の介護生活から開放されようやく自分のための生活ができるようになって、今までの疲れが出たのでしょう、体を悪くしました。それでも母は私の独立を重視してくれ、ここがいいよ、まだ一人で大丈夫だよ、と笑っていたのでした。

母が住んでいるところは元々私が生まれた家です。そこから巣立ちましたが、そうしようと思えば戻っていくことはできました。
園芸を趣味としていなければ。
我が猫ひたいよりも狭いベランダに洗濯機が置かれ、洗濯物がぶらさがっている。そこに私のバラを置くことができません。せいぜいミニバラ1鉢くらいしか持っていけない。では他のバラはどうするか?

私はバラを手放す決断はできず、母の言葉に甘えてここで暮らし続けました。しかし「ずっとこのままではいられない」という思いが棘のように365日ひっかかっていました。

園芸を愛する皆様は、バラの庭を楽しんでいる皆様は、持ち家の方が多いでしょう。賃貸のくせにちんまりと楽しんでいるのを、こんな場で堂々偉そうに書いているのは私くらいのもんじゃないでしょうか。

皆様は、花を育てるのを辞めるときって、想像できますか?

園芸を辞めるために、花への愛情をワーワー語っているこの場にいるとできないから、意識的にアクセスしませんでした。元々ズボラだったからアクセスしないことにはすぐ慣れましたw
他の趣味に力を入れてみたりもしました。
でも直接バルコニーを見れば、死なせることはできないから水もやるし、ハダニも放置して消毒もしなかったけど力強く花は咲いたし、やっぱり今年も植替えをしたし……。
2年間悩み続けたけれど、結局私は花と離れられませんでした。

さてそこで急転。母が、頑固にここにいたいと言っていた家から「出たい」と言い始めました。買い物袋を持って階段を登るのが苦しいのです。
決断しました。ならば、園芸を辞めるのではなく続けられるところ、そして母が階段を登らなくていいところを借りよう!
園芸と同居と、両方手に入れよう!と。

南向きの・風通しの良い・広い・ベランダと、エレベータのある部屋を探しました。そして見つかりました。
本日、いろいろ問題があったのですがw無事入居審査に通ったと不動産屋から通知がありました。あとは移転するのみです。
ちょうど花咲く時期の引越しになりますが…バラは四季咲きですからゆっくり楽しんでいけばいいでしょう!

長々書きましたが、つまるところ、
次回5月中旬「少し広がった猫のひたい」乞うご期待!!


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